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松島屋 六代目 片岡市蔵 松島屋 六代目 片岡市蔵
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ひとこと ひとこと

■■■目 次■■■

寒中お見舞い申し上げます
2007/01/26

 皆様 お健やかに良き初春をお迎えのことと存じます。
昨年は「忠臣蔵」定九郎、「十種香」の原子文治、「義経千本桜」の梶原平三、「丸橋忠弥」の藤四郎・・・等、初めてのお役を演じさせて頂きました。新たな課題が生まれ、大変勉強となりました。
又 勘三郎のお兄さんのご襲名巡業に参加させて頂きました際には、全国各地に点在する素適な芝居小屋に出会い、地元の方々の温かいお心に接することが出来ました。
秋には「かたいち会」の皆様に懇親パーティーを開いて頂き、会員の皆様と和やかな時を過ごさせて頂きました。
年末には篠山紀信先生の素適な写真集(和楽12月号)に私を撮って頂いた写真を掲載して頂き、大変嬉しゅうございました。
平成18年は感謝、感謝の一年でございました。
 新春は大阪「松竹座」にて「毛谷村」の斧右衛門、「勧進帳」の常陸坊、「毛抜き」の万兵衛を勤めさせて頂いております。2月は「博多座」、3月は光栄なことにパリ「オペラ座」に出演させて頂きます。
本年も前向きに、一つ一つのお役を大事に勤めて参る所存でございます。
何卒 ご支援賜りますようお願い申し上げます。

片岡市蔵

 



四国こんぴら歌舞伎大芝居
2006/04/05

久しぶりに金丸座に行って参りました。

 皆さんご存知のことと思いますが、金丸座は四国の琴平町にある昔のままで風情のある芝居小屋です。一階 客席の殆どが畳敷きで、照明は自然光を使っています。前回、伺った時は大きな柱が四本あったのですが、建物を補強してその柱を撤去したそうです。柱で観にくかった点が改善され、更に素敵な芝居小屋になりました。

 今回は昼の部で大望の「仮名手本忠臣蔵」の定九郎、「山三浪宅」の大家 杢郎衛という180度違ったお役を勤めさせて頂きました。
 やはり、定九郎は・・・難しい!です。台詞は「 五十両 」のたったの一言。ごまかしは効きません。あの僅かな数分間の中で、与一兵衛から取る財布、出の時にくわえている財布、勘平が持って行く紐の切れた財布・・・と三つの財布を変えなければなりません。それに加えて血を含みます。始めの頃は正直言って慌ててしまいました。まだまだ課題があります。是非、又 定九郎に挑戦したいと思っています。
 夜の部の 大家さん は一転して、お客様に楽しんで頂くお役です。三津五郎のお兄さんにご相談して、今 世間で流行っている事を取り入れることになり・・・なんと「レイザーラモンHG」です!・・・やってしまいました。
 終演後はゆっくり温泉に浸かり、とても疲れが取れました。体中 白粉だらけで、他のお客様が驚いてしまったかも・・・ごめんなさい!
東京では桜が散ってしまった後でしたが、琴平では3分咲きでしたので、皆でお花見をすることが出来ました。東京にいたら中々出来ないので、楽しかったです。
地元の皆様には大歓迎して下さり、色々とご協力を頂きました。千穐楽を無事迎えられましたのも皆様のお陰と感謝しております。次回、9月の巡業でお目に掛かれますのを楽しみにしています。琴平町の皆さん、心から有難うございました。
次回は勘三郎のお兄さんのご襲名披露巡業のご報告をさせて頂きます!

定九郎
定九郎
  定九郎
定九郎
     
大家
大家 杢郎衛
     
もちつき大会
おもちつき大会 金丸座の前にて
     

お練り

新年 明けましておめでとうございます。
2006/01/08

 新年 明けましておめでとうございます。 昨年 六代目市蔵襲名披露が無事に終わることができました。これも一重に、日頃から応援して下さる皆様方のお陰と深く感謝致しております。
本年は戌年・・・私は年男でございます。一段と気を引き締め、頑張って走ります!!!
2月は博多座で「毛抜」の万兵衛、4月は金毘羅歌舞伎において「忠臣蔵 五段目」待望の斧定九郎を演せて頂きます。又 7月、9月は勘三郎のお兄さんの襲名披露巡業に参加させて頂きます。
是非 沢山の方々にご覧頂きたいと存じます。
本年もご支援下さいますよう宜しくお願い致します。

ごあいさつ
「市蔵 昭和33年生まれ 戌年 ベル(黒柴 15歳)
トッティ−(サルーキー 1歳9ヶ月)」

巡業のトラック   公文協松竹大歌舞伎
東西巡業
市川 海老蔵 襲名披露
2005/11
鳥辺山の源三郎、楽屋にて   色々とお手伝い頂いた尾上緑三郎さんと・・・後姿は「実盛様」の海老蔵さん
山梨県三珠町 歌舞伎文化公演ふるさと館。お城の様な外観の劇場です。ここは初代團十郎 発祥の地と言われています。   色々とお手伝い頂いた尾上緑三郎さんと・・・後姿は「実盛様」の海老蔵さん
晴れた日には即席の物干しが出来ます。毎日の移動なので、衣装だけでなく、私物のTシャツ・・・ETCも   衣裳部屋の風景です。一日2回公演ですので、衣装さんと床山さんは特に大忙しです。
晴れた日には即席の物干しが出来ます。毎日の移動なので、衣装だけでなく、私物のTシャツ・・・ETCも   衣裳部屋の風景です。一日2回公演ですので、衣装さんと床山さんは特に大忙しです。
日・仏の大道具さんと   日・仏の大道具さんと
大阪、岸和田市の波切ホールは立派な花道があります。これは舞台から撮った写真です。   衣装さんのチーフ 辻さんです。パリ公演でもお世話になりました。
開幕前 馬もスタンバイしています。   楽屋の廊下です。荷物でいっぱいです。
開幕前 馬もスタンバイしています。   楽屋の廊下です。荷物でいっぱいです。
口上の前に竹本宏太郎さんと。   竹本葵太夫さんと・・・色々とお世話になりました!!!
口上の前に竹本宏太郎さんと。   竹本葵太夫さんと・・・色々とお世話になりました!!!

 


巡業裏話を・・・
2005/10

  十月 名古屋御園座「十八代目中村勘三郎襲名披露」興行の初日が開き、この原稿を書いています。 七月、九月の「市川海老蔵襲名披露」公文協巡業が無事に千穐楽を迎えました。回数にして101回公演に及ぶ長丁場でした。成田屋のお兄さんがご入院なっさたこともあり、後半はいささか疲れが溜まってきましたが、役者・スタッフ 一同まとまって何とか乗り越えることが出来ました。これも一重に皆様のご声援のお陰と感謝致しております。各劇場も満員で、こんな有難いことはございません。心より御礼申し上げます。

それでは、巡業裏話を・・・
千穐楽間近の松山で海老蔵さん竹本葵太夫さん竹本宏太郎さんと食事に行った時のことです。「101回公演といえば通常の4ヶ月分に当り、いっぺんにさせて頂くのだから、何かをつかまなければいけない。初日から比べると皆な何かをつかんでレベルアップしたような気がする」と、誰という事なく夫々から話しがでました。その役を演じることにおいて、色々違った表現の仕方にチャレンジする事はとても大事なことです。又、一つのお役を何度も何度も同じ様に演じることで逆に新しい発見があり、それも大事なことです。その両方を体感できたような気がしております。
私は「瀬尾」を演せて頂きました。襲名披露の際に勤めましたが、一から勉強をし直しました。演じ方は段四郎のお兄さんに以前寿海さんが実盛をなさった時のテープを頂き、訥子(とっし)さんの瀬尾を勉強しました。(因みにその時の太郎吉は現在の仁左衛門のお兄さんです)
次第に最期の場面で太郎吉の顔を見ると、心からいとおしく思い、「この孫の為に死ねる」気持ちになってきました。只一つ困った事がありました。皆様からお便り頂いた「平馬返り」です。毎日劇場が替わるので、所作板(舞台に敷く板)が違います。新しい劇場ですと所作板が硬いですし、古い劇場ですと軟らかいのです。硬いと非常に返りにくい(回転がしずらい)です。飛箱の踏み板がないと飛び難いのと同じことだと思います。これには閉口しました。

  夏の巡業というと色々な所へ行く事が出来るので、さぞかし観光が出来るのでは・・と思われるでしょうが、時には移動して舞台に、又終演後に移動と全く時間はありません。唯一の楽しみは「食事」です。北海道、東北、日本海、瀬戸内、九州・・・と、各地の取れたての料理がとても嬉しいです。ここで、今回の巡業で美味しかったBEST3をご紹介致しましょう。
 先ずは、札幌の「北の富士」というちゃんこ鍋のお店です。お肉類はお汁が濁らない様につみれにしてあります。こちらは菊五郎のお兄さんに教えて頂きました。次は青森の劇場前の「だるま」という居酒屋さんです。「きんきんの塩焼き」が絶品でした。最後は高松の「中川」というお寿司屋さんです。こちらは瀬戸内の生きの良いお魚があり、何を頂いても本当に美味しかったです。

  この巡業では、役者だけではなく先程の竹本葵太夫さんや仲良しの清元延寿太夫さん方と、普段はなかなか出来ないような、夫々の仕事に対しての話しを交わす事が出来ました。 「巡業」ならではの楽しい一時でした。
PS.竹本葵太夫さんのホームページも是非ご覧下さい


「かたいち会」発足のご報告
2005/05/16

 日頃、皆様にはホームページをご覧頂き誠に有難うございます。
沢山の応援メールや掲示板に書き込みを頂き、色々なご意見、ご感想を頂きますと、とても勉強になり、励みにもなります。今後とも宜しく御願い致します。

  さて、この度 ご贔屓、並びに母校である青山学院関係者の皆様方のご賛同により、後援会「かたいち会」を結成して頂きました。亡父や祖父が皆様から「片市」と親しみをこめて呼んで頂いておりました事にあやかり、「かたいち会」と命名致しました。
  2月26日には発足のパーティーを開いて頂き、沢山の会員の方々にいらして頂きました。又、母校の先生方や成田屋一門を代表して海老蔵さんもお祝いに駆けつけて下さいました。皆様と親しくお話しをさせて頂き、大変嬉しゅうございました。また、温かいご声援を頂き、感謝と共に身が引き締まる思いでした。
  後援会を通じて、皆様とより深い結びつきを築くことができれば嬉しく存じます。皆様のご声援を糧として、益々芸道に精進いたす所存でございます。


「六代目 片岡市蔵 後援会 発足パーティ」写真
2005/02/27
坂本 光謙 会長 市蔵
坂本 光謙 会長   市蔵
発起人代表の方々との鏡割り   古くからのお付き合いさせて頂いている方々
発起人代表の方々との鏡割り   古くからのお付き合いさせて頂いている方々
市蔵   市川 海老蔵丈
市蔵   市川 海老蔵丈
会員の方々からの質問コーナー   義兄 春風亭 一朝
会員の方々からの質問コーナー   義兄 春風亭 一朝
発起人の中島誠之助さん   安川 睦子 副会長
発起人の中島誠之助さん   安川 睦子 副会長

 


新年明けましておめでとうございます。
2005/01/01

 新年明けましておめでとうございます。
昨年ホームページを開設させて頂きましたにも関わらず、沢山の方にアクセスして頂き有難うございました。今年はより充実したホームページにしたいと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。
 新年は新橋演舞場に出演させて頂きます。新年早々、4本の演目に出演させて頂きますのは、大変嬉しいことです。どの演目も一生懸命勤めさせて頂きます。又、今年は7月、9月と巡業がございます。このホームページをご覧になって下さった方が、歌舞伎に興味を持って頂き、足を運んで頂けたら幸いです。普段、伺えない場所ばかりですので、私もとても楽しみです。
 今年も、色々なお役に挑戦させて頂き、「心ある芝居」を心がけていきたいと思っております。ご支援の程宜しくお願い致します。

 


「市川海老蔵襲名披露歌舞伎パリ公演」写真
2004/11/28
シャイヨーの人気者の衣装さんと シャイヨー劇場の前
シャイヨーの人気者の衣装さんと   シャイヨー劇場の前
川島ルミ子さんと   市川新次さん、市川升平さんと
川島ルミ子さんと(口上の時のお衣装で)   市川新次さん、市川升平さんと
日・仏の大道具さんと   鳥辺山の源三郎、楽屋にて
日・仏の大道具さんと   鳥辺山の源三郎、楽屋にて

 


「市川海老蔵襲名披露歌舞伎パリ公演」から帰って参りました。
2004/11/06

 10月のパリは既に「秋深まり」という感じで、街並や建造物を特に素敵に 見せてくれる季節に感じました。街の中は、フランスの方だけでなく、観光客やパリコレの関係者など色々な国の方で賑わっています。そのような中での歌舞伎公演です。劇場はフランス国立シャイヨー劇場です。ロビーの大窓からは、 エッフェル塔を目の前に見る事が出来る素敵な劇場です。

 さあ、「パリ公演」の幕開けです!

序幕は「鳥辺山心中」です。「源三郎」を演じさせて頂くのは二度目です。兄市之助に対して弟として意見をし、半九郎に対しては八つ当たりから段々エキサイトして決闘に至るという役です。初演の時は、頭の中では理解してながらも、最初から最後迄、力んでしまいました。今回は大分無駄な力が抜けて演じることが出来たように思います。そして、今回は立ち回りの時の刀を、臨場感を出す為にジュラルミンの刀を使用しました。

因みに「鳥辺山心中」を仏語では「Double Suicide au mont Toribe(ドゥブル スイシィード オ モン トリべ)」と言います。「心中」という意味や言葉がないので、「ダブルの自殺」と表すそうです。

 二幕目は「口上」です。團十郎のお兄さん、海老蔵さん、菊之助さん、 右之助のお兄さんと私が並びました。仏語と日本語を使っての口上ということで、幕が開くまでは皆さん一人一人自分の世界に入って、口の中でブツブツと念仏を唱えるように仏語の口上のおさらいです。一回詰まったら後が出てこないので、それは必死です。仏語の字幕スーパーが舞台の上にあるのですが、仏語の口上の時も、仏語でスーパーが出ているので尚のことです。その様な中で、成田屋のお兄さんは滔々と仏語で口上を述べられ大喝采を受けていらっしゃいました。・・・さすがです。皆さんもかなりご心配のことと思いますが、成田屋のお兄さんは御病気だったことが嘘のように、とてもお元気でした。本当によかったです。兎にも角にも大緊張の口上でした。

 三幕目は「鏡獅子」です。初役のご家老をさせて頂きました。真っ白のかつらをかぶったのは初めてです。40年経つとこんな感じかな?
海老蔵さんは何度もカーテンコールを受けて、感無量の様子でした。 お客様は連日満員で、とても一生懸命ご覧下さっていると感じました。

 この公演では日本からのスッタフの方々もシャイヨーのスタッフの方々も、 とても頑張って下さいました。日本と仏国の大道具さんが一緒に「アン、ドゥウ、トゥロァ」と声をかけながら運んでいたり、楽屋口のお兄さんが何時の間にか「オッハヨーゴザイマス」と挨拶をしてくれたり、楽屋内もとても良い雰囲気でした。通訳の方々、制作の方々、衣装さん、床山さん、小道具さん、大道具さん、アルバイトの方々・・・この公演に携った全ての方々のお陰で舞台を勤めることが出来ました。心から感謝しております。 そして、ひとつの舞台をみんなで創る素晴らしさを改めて感じた次第です。

 又、三週間の滞在となると本当に「生活」でした。色々と教えて頂き、フォローして下さいました、ノンフィクションライターの川島ルミ子さん、レース関係の杉山きよみさん、源吉兆庵の佐々木麻里奈さん、そしてJakob+Macfarlaneの菅原大輔君、有難うございました。皆さんのお陰で楽しく滞在できました。そして、パリで様々な分野のお仕事で頑張っていらっしゃる方々に御目に掛かれたことを嬉しく思っております。

 この滞在で色々なことを体験させて頂き、貴重な三週間でした。今回学んだことを、今後に繋げていくように努力したいと思います。

<川島ルミ子さん著書のご紹介>
「マリー・アントワネットと悲運の王子」 講談社、α文庫           
「ディオールと華麗なるセレブリティの物語」 講談社


市蔵から
2004/10/01

 9月は名古屋「御園座」に襲名後、初御目見得させて頂きました。「助六」の「田舎侍」を勤めさせて頂く度に、父五代目を思い出し、とても思い入れのあるお役の一つです。
 さて、10月はいよいよパリでの「十一代目市川海老蔵 襲名公演」です。成田屋一門である私にとりましても、とても嬉しく、大事な公演です。「鳥辺山心中」の「源三郎」は平成14年に勤めさせて頂いておりますが、また一から勉強致しました。一生懸命、演じさせて頂きます。そして、なんと「口上」をフランス語ですることになりました。勿論、一部ではありますが。友人にご指導頂いたのですが・・・どのような事になりますやら???

 

 

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